いがい飯とは、青谷町周辺の郷土料理で、海女が採ったイガイを使った炊き込みご飯である。貽貝(いがい)とは夏によく採れて旬のムール貝などの仲間で、これを醤油で煮つけて米と一緒に炊き込んだもののことである。好みで、細切りニンジンや牛蒡をいれる楽しみ方もある。貽貝である磯の香を楽しむことで食が進むことから、まさに「食」は芸術といったように「鼻」で楽しみ、「目」で楽しみ、「舌」で楽しむ。一貫、「食」とは味が良ければそれでいいといった考えがなくなるほど、この「いがい飯」の匂いは素晴らしく「楽しむ」ことが出来るだろう。もちろん海女が活動し始める6月とともにイガイ飯も旬になり始める。したがって、この地方の方は「いがい飯」が風物詩になっており夏の到来を実感させてくれる一品にもなっている。1970年に、駅弁として「元祖かに寿し」が名物のアベ鳥取堂より発売されていたが、現在では発売されていない。